**期間：**2020年8月-2021年3月
**クライアント：**社会福祉法人福井県SELP←福井県障がい福祉課
**体制：**新山直広（クリエイティブディレクター、TSUGI）、野路靖人（デザイナー、六感デザイン）、森一貴（プロジェクトマネージャー）
Period: 2020 Aug. - 2021 March.
Client: FUKUI SELP←Fukui Government
Team: Naohiro Niiyama (Creative Director, TSUGI), Yasuto Noji (Designer, Rokkan Design), Kazuki Mori (Project Manager)
福井県庁が進める「政策デザインプロジェクト」のひとつとして、障害者就労支援施設における「幸せ就労の実現」を目指すプロジェクトに関与。構想策定段階から、2施設とのパイロット商品開発プロジェクトの実装まで、プロジェクトマネージャーとして伴走しました。
As part of the Policy Design Project initiated by the Fukui Prefecture, I worked on a project for disabled people to obtain a well-being work environment. I engaged from conceptualisation to two product prototyping as a project manager.
働く障害者の給与の平均は、月額平均約15,000円（B型就労支援施設の場合）。障害者年金70,000 円とあわせても、とてもではありませんが自立した生活は望めない状況です。福井県は全国的にも平均賃金は高い方ではありますが、それでも大きな差があるわけではありません。こうしたなか、障害を持つ人々が、工賃の向上および自分らしい働き方の追求＝「幸せ就労の実現」をいかに達成するかという課題に対処するため、私たちが関与することになりました。
*福井県が手掛ける「政策デザインプロジェクト」に関する背景については、こちらの最下部に記載しています。
The income of disabled workers is only 15,000 yen (120€) per month. Even if combined with 70,000 yen as the pension for disabled people, they cannot live independently from their parents. Against that, we tackled the issue of how they can obtain a well-being work environment: growing income and preferable work styles they need.
担当の職員らとのアイディエーションおよび既存プロジェクトのリサーチなどを経て、私たちは課題を「商品力強化」「認知改革」「マッチングの仕組み開発」の三点と定義。「商品開発」「WEB/カタログ制作」「消費者接点のリデザイン」の三つのアプローチを提案しました。全体のプロジェクトは、福祉に新たなアクションを起こしていこうという思いを込めて、「フクション！」と名付けられています。特に本フェーズにおいては、私は全体の構造整理と提案書作成を実施しています。
I worked to organise our ideas and holistic view and make the proposal document. Through researching existing projects and ideation with governmental workers, we defined and proposed three approaches of ‘product development,’ ‘web and catalogue design,’ and ‘sales event redesign.’ The whole project is called ‘Fuktion,’ which combines ‘Welfare (Fukushi)’ and ‘Action.’
2020年度のプロジェクトとして、2施設との商品開発を実施。プロジェクトマネージャーとして全体のコミュニケーションを担いつつ、構想策定、アイディエーション、リサーチ等に幅広く伴走しました。
We conducted 2 product developments in 2020. I worked on the conceptualisation, research and ideation process, as well as the overall communication as project manager.
森の抜けたのちもプロジェクトは進行しており、2021年度段階では、さらに3商品が開発されるとともに、WEBサイトおよびパンフレットが制作されました。
After I left the project, three products were developed, and the website and the brochure were designed in 2021.
